「獏の檻」 新潮社 道尾秀介 2014.11.15 32年前、信州の寒村で父親が犯した殺人に関わり行方不明だった女が、私の眼前で走り込んできた電車に飛び込んで死んでしまう。殺人者の家族として村を追われた身でありながら、真相を求めて子供と共に信州の寒村を訪ねる。 子供が山に連れ去られたり、父の命日に、母が井戸に飛び込んで自ら命を断つ出来事やら、私の見る奇怪な悪夢が、交互に語られる。 巧みな、摩訶不思議、幻想的な表現に魅入られるミステリー。 |
(本タイトルのフォント青色の書籍が、私の好きな「100冊の本」候補)
2014.11月